2021年より通関電子データ送信義務化となり、アメリカ宛手書きラベルの廃止、その他の国でも手書きラベルで発送すると遅れや返送のおそれがあるようです。
2021年1月1日(金)から通関電子データの送信が義務化されます。手書きのEMSラベルなどで差し出されると名宛国で通関の遅れや返送のおそれがあります。また、米国宛の手書きラベルによる差出しは原則、お引き受けができません。
EMS・国際小包・小形包装物など差し出される場合は、「国際郵便マイページサービス」をご利用ください。
国際郵便マイページサービスの使い方
今後は、パソコンまたはスマホでの発送手続きに変わっていくのかもしれません。
当記事は、従来の手書きラベルによる発送方法となりますのでご注意ください。
小形包装物(Small Packet)とは
海外にお手軽に荷物を送ることができるのが、小形包装物(こがたほうそうぶつ)です。
またの名を、Small Packet(スモールパケット)といいます。
宛名は荷物(封筒)に直接記入だったり、万が一の際の補償がないという点から、国内郵便で言う定形外郵便みたいなものと思っていいでしょう。※あくまで「みたいなもの」で、厳密には違います。
海外発送にも「定形外郵便」というものがありますが、小形包装物に比べ割高です。手紙などの信書を同封することはできませんが、送料の安い小形包装物での発送がおすすめです。
サイズ
- 3辺(たて×よこ×高さ)の合計が90cm以下
- 2kg以下
雑貨や本数冊など、比較的小さな荷物を送るのにおすすめです。
所要日数
送達方法によって、所要日数は変わります。以下の3種類から送達方法を選びます。
- 航空便:約1週間程度
- SAL便:約1-3週間程度
- 船便:約1-3ヶ月程度
日数は、あくまで目安です。
相手国や輸送状況によっても異なりますのでご注意ください。
まず、「航空便」はその名の通り飛行機での輸送となり、この中ではいちばん早く到着します。早く到着するということは、料金もいちばん高いです。
続いて「SAL便」は、相手国までの輸送は飛行機、国内間は陸送となるようです。
船便は安価ですが、到着が1〜3ヶ月とあまりにも遅いので、私は利用したことがありません。
「航空便」か「SAL便」をおすすめします。
料金表
料金は地域別に異なります。
- 第1地帯(アジア)
- 第2地帯(オセアニア・カナダ・中米・中近東・ヨーロッパ)
- 第3地帯(南米・アフリカ)
- 第4地帯(アメリカ)
郵便ホームページにて、料金表のpdfファイルを見ることができます。
※4ページ目の、小形包装物(2kgまで)をご覧ください。
小形包装物の発送方法
宛名の記入をしよう
まずは、①宛先と②差出人を記入していきます。
① 宛先の記入例
42nd Street to 47th Street(建物・番地など)
Broadway to 7th Avenue
NY(州など)
13036(郵便番号)
United states of America(国名)
②差出人の記入例
Chiyoda 1-1(地名、番地)
Chiyoda-ku Tokyo(市区町村、都道府県)
100-0001(郵便番号)
Japan(国名)
差出人欄も、宛先と同じような順序で記入します。
宛名の記入が終わったら、続いて税関告知書の記入をしましょう。
税関告知書を記入しよう
郵便局で、税関告知書CN22をもらいます。通称、グリーンラベルともいいます。
窓口で、「グリーンラベルください」または「税関告知書(CN22)ください」と言えばもらえます。
また、窓口や記入スペースにゆうパック伝票などと一緒に置いてあるところもあります。
このラベルに、必要事項を記入していきます。
内容品について
該当するものに、レ点チェックを入れます。
- Gift – 贈り物
- Commercial Sample – 商品見本
- Documents – 書類
- Other – その他
プレゼントであればGift(贈り物)にチェック、販売したものなどであればOther(その他)にチェックを入れます。
内容品の数量及び詳細
基本的に英語で記入します。また、相手国の言語でもOKです。
ローマ字記入はNGです。外国人には通じません。
内容品ですが、あまり大まかに書くのは好ましくありません。
例えば、FOOD(食べ物)ではNG。
NOODLE(麺)や、SNACK(お菓子)などというように、具体的に何が入っているか分かるように記載します。
PENCIL × 3
といった記載になります。
重量と価格
個別の重量は大まかで大丈夫だと思います。
それぞれの価格も記入します。オークションなどで販売したものであれば、原価ではなく販売価格を記入しましょう。
合計重量は窓口で量って記載してくれます。
通貨の単位
- 日本円 → JPY
- 米ドル → USD
- ユーロ → EUR
- イギリスポンド → GBP
例えば1000円のものなら、JPY1000と記載します。
ちなみに私は、なるべく相手国の通貨単位で記載するようにしています。相手国の税関でスムーズに通過しやすいかな?と、なんとなく思うからです。
署名及び署名日付
この欄には、名前と発送日を記入します。
海外 花子さんが2016年9月4日に発送する場合は、
書き終えたら、荷物の左下に貼りましょう。
郵便局に持ち込もう
郵便局の窓口にて、以下を伝えます。
- 小形包装物(SMALL PACKET)であること
- 航空便・SAL便・船便のうち、どの便にするのか
例)スモールパケットの航空便でお願いします。
といった感じで言えばOK。
このように荷物にシールが貼られ(画像は航空便)、SMALL PACKETのスタンプが押されます。
たくさん送る場合や継続して送る場合には、事前にラベル(シール)をもらうことも可能です。
グリーンラベルも、まとめてもらえます。(なぜか渡すのを嫌がる郵便局もありますが、本局など大きい郵便局はたくさんくれます)
前もって貼っておけば、管理もしやすいし、窓口でもスムーズです。
SMALL PACKETのスタンプは窓口で押してもらえますが、私はオークション販売で使うことが多いので、買っちゃいました。
スタンプ押して、ラベルも貼っておけば、窓口で何も言わなくてもスムーズです。
あとは重さを量ってもらって、料金が確定します。
事前に重さをはかっておいて、切手を貼って出すことも可能です。
また、切手を貼っておくことはできますが、ポスト投函はできません。窓口受付のみ対応しています。
注意点
基本は追跡番号・補償がありません
このまま送ることもできますが、追跡番号がついていないので、到着するまで荷物がどこにあるのか分かりません。
荷物の行方が心配な場合は、プラス410円で書留をつけることができます。
書留にすると、追跡番号と上限6000円の保険がつきます。
書留をつけることができるのは、航空便とSAL便(一部の国を除く)です。書留にしたい場合は、窓口でお申出ください。
また、追跡番号付きの送り状(国際書留郵便ラベル)もあります。こちらは別記事にまとめています。
手紙は同封できません
荷物の中に、送り状や簡単なあいさつ状を入れることができますが、信書にあたる手紙などは同封できません。
窓口で、手紙が入っていないことを確認されることもあります。
まとめ
長々と書いてみましたが、実際に出してみると意外と簡単です。
余談ですが、「海外に発送する」と言うと、だいたい郵便局はEMSをすすめてくると思います。
高価なものなら補償のしっかりしたEMSがいいとは思いますが、友人へのちょっとした贈り物など替えがきくようなものであれば、安く送れる小形包装物で十分かなと思います。
EMSだとインボイス書いたり面倒ですしね…。