先日、相続放棄の手続きが完了しました。
弁護士や司法書士に依頼することなく、自分ひとりで完結することができました。
この記事では、相続放棄の手続きの流れ・必要書類・費用についてまとめています。
相続放棄手続きの流れ
基本的には以下の書類が必要となります。
- 相続放棄申述書
- 死亡した人の住民票除票(または戸籍附票)
- 死亡した人の戸籍謄本
- 自分の戸籍謄本
- 収入印紙(800円分)
- 連絡用切手(東京都の場合:376円分)
詳細は、次項にまとめています。
戸籍のあるところが遠方の場合は、手数料(定額小為替)を添えて郵送で取り寄せることができます。
申請のしかたは、各市区町村で異なりますので、各ホームページで確認してください。
- 交付申請書
- 身分証明書
- 定額小為替(手数料)
①交付申請書は、市区町村のHPからダウンロードできます。
①交付申請書と②身分証明書のコピー③定額小為替(手数料)を同封して、各市区町村に請求します。
③定額小為替を購入できる場所は、郵便局(※金融窓口)のみです。また1枚につき200円の発行手数料がかかります。
戸籍謄本の手数料が450円の場合、額面450円の定額小為替を発行してもらうために、200円の発行手数料がかかります。合計650円の支払いとなります。
定額小為替を購入するときに、収入印紙や切手をまとめて購入しておくと便利です。
自身の戸籍謄本を取得する場合は、マイナンバーカードがあればコンビニでも発行可能な場合があります。
被相続人(死亡した人)の戸籍謄本・住民票除票を取得するときは、請求する人との関係を証明する必要がある場合があります。
被相続人と別の戸籍の場合は、まず自身の戸籍謄本を取得しましょう。そして、その戸籍謄本のコピーを添付して、被相続人の戸籍謄本・住民票除票を請求するとスムーズです。
裁判所に直接提出できれば、その場で不備などをチェックしてもらえるというメリットがあります。
受付は平日のみなので、わたしは郵送で送付しました。
遠方の場合も、郵送で提出できるので安心してください。
相続人本人の意思かどうか確認するための書類(回答書)が届きます。
もれなく記入して返送しましょう。
手続きが完了すると「相続放棄申述受理通知書」が届きます。
これで手続きは終了です。
手続き、おつかれさまでした!
相続放棄の必要書類
相続放棄申述書
申述書は裁判所のホームページからPDFでダウンロードできます。
記入時の注意点として、字体などの記載内容を戸籍と同じにする必要があります。
特に旧字体の方、難しい漢字の方は、戸籍謄本・住民票除票がお手元にそろってから記入することをおすすめします。
申立添付書類
相続人が配偶者の場合・子の場合
- 被相続人(死亡した人)の住民票除票又は戸籍附票
- 申述人(放棄する人)の戸籍謄本
- 被相続人の死亡の記載のある戸籍(除籍,改製原戸籍)謄本
わたしの場合、被相続人(母)・相続人(子)だったので、上記書類を提出しました。
相続人が配偶者・子以外の場合
複数のパターンがありますので、下記リンクの「6. 申述に必要な書類」をご確認ください。
その他必要なもの
収入印紙
申述人1人につき800円分の収入印紙を、相続放棄申述書に貼付します。
800円の収入印紙は無いので、400円が2枚、または200円が4枚になります
収入印紙は郵便局のほか、コンビニなどでも購入可能です。
連絡用切手
各裁判所によって、必要な切手が異なります。
東京家庭裁判所の場合は、84円×4枚、10円×4枚 (合計376円分)でした。
- 連絡用切手
- 戸籍謄本の取り寄せる場合(往復)
- 裁判所に郵送する場合(レターパックなど追跡番号があると◎)
これらをまとめて購入しておくと便利です。
また、封筒も忘れずに準備しておきましょう。
相続放棄手続きでかかった費用
わたし一人の場合、合計4,140円かかりました。
費用の内訳
収入印紙 | 800円 |
連絡用の切手(84円×4 、10円×4) | 376円 |
裁判所に提出(レターパックライト) | 360円 |
被相続人の住民票除票(300円+200円) | 500円 |
被相続人の戸籍除票(750円+200円) | 950円 |
相続人の戸籍謄本(450円+200円) | 650円 |
戸籍取り寄せの往復切手(84円×6) | 504円 |
合計 | 4140円 |
裁判所に提出する連絡用切手のうち、使用しなかった分は戻ってきます。
必要な戸籍の種類などで若干の差はあると思いますが、5,000円前後の費用がかかると考えておけばいいと思います。
まとめ
弁護士や司法書士などプロに依頼すると数万円の費用が発生します。
相続の内容にもよりますが、単純に相続放棄であれば難しくない手続きだと思います。
実際にやってみて、必要書類を集めるのに少々手間がかかるとは思いましたが、難しいものではなく簡単にできたという印象です。
相続放棄すると決めたら、ぜひ自分でやってみてはいかがでしょうか。